秋、従業員に4連休提供を―経団連が会員に要請
2016年8月7日 14:13
日本経済団体連合会が会員企業トップに、秋に年休と土日・祝日を組み合わせ「4連休」を従業員に提供するよう6日までに協力を要請した。働き方、休み方改革を進める。
経済界が政府・与党に早期成立を求めている改正労働基準法改正案に「使用者の責任で年5日以上の年休を労働者に取得させる義務」が盛り込まれ、これに対応できる体制を早めに整えることが望まれることから、トップが主導して年休の3、4、5を実施しようと協力を求めたもの。
要請では(1)年3日程度の追加的な年休の取得に取り組む(2)9月から11月ころに年休と土日・祝日を組み合わせ「4連休をつくる」(3)年休取得日数が5日未満の従業員を出さないように取り組むとしている。
経団連が年次有給休暇の取得状況を厚労省の就労条件総合調査(2015年)データをもとに割り出した結果、全産業平均で年間18.4日の有給休暇が付与されているのに、実際の取得日数は8.8日と率にして47.5%に留まっていることが分かった。経団連は取得率のアップを図る環境づくりをトップが主導して実効性を上げたい考えだ。(編集担当:森高龍二)