夏アニメ特集②　問題だらけの美術部生活？　「この美術部には問題がある！」

2016年8月6日 19:59

　文科系の部活と聞いて、読者の皆様は何を思い浮かべるだろうか。文化系の部活は、運動部と比べるとどうしても地味な活動が多く、アニメの題材としても使われにくい印象がある。けれど、実は所属している人間、あるいは過去に経験した人間は、かなりの人数がいるものだ。

　さて、その中でも、おそらく最もポピュラーな物の一つで、数多くの学校に設置されているのが、美術活動を行う部活、つまり美術部だろう。

　2016年夏に放映中のアニメ、『この美術部には問題がある！（この美）』は、そんな美術部を舞台とした、日常系コメディー作品である。

■個性と問題がある「この美術部には問題がある！」の部員達

　しかし、そこは流石にアニメ作品と言うべきか、『この美術部には問題がある！（この美）』は、単に美術部を描くだけでは終わらない。舞台となる中学の美術部には、実にキャラが立っている部員達が集っている。

　「理想の嫁を描く」と宣言して憚らず、萌え絵を追及し続けている内巻すばる。大柄だが、部活中は基本的にいつも寝ている部長（名称不明）。いたずら好きで、騒動を巻き起こしがちなコレット。そして、内巻すばるに片思いをしつつも、そんな彼らに突っ込みを入れ続ける、宇佐美みずきなどだ。

　個性的な人間が集まれば、何かしら事件が起こるのが世の常だと言わんばかりに、作中ではしょっちゅう面白おかしな出来事が起こっている。そこにキャラクター達は巻き込まれ、四苦八苦していくわけだ。

　『この美術部には問題がある！（この美）』は、どこにでもありそうで、でもどこかあり得ない、微笑ましくも楽しげな学生生活を描く逸品である。

　さて、そんな『この美術部には問題がある！（この美）』の登場人物達だが、その中でも一際個性的なのは、『嫁』と称して萌えキャラを描き続ける、内巻すばるだろう。

　現在中学二年生のすばるは、二次元文化を愛好する、所謂オタクだ。

この美術部には問題がある！

画像引用元：youtube.com

　一年の後半から美術部に入部し、ひたすら萌えキャラを描き続けている。当初は美術部は漫研ではないと難色を示した宇佐美みずきも、今では半ばあきらめたように、彼の創作を受け入れている。

　実際にいれば、顧問や部員との間で、何かと揉めそうなすばるではある。が、『この美』の世界では、他の部員のキャラが立っているためか、見事に受け入れられている。

　「三次元女子には興味がないんで」と言い切るすばる。そんな彼に恋するみずきは、さぞかし頭が痛いことだろう。

　読者の皆様には、そんなみずきを応援する意味も込めて、是非とも、『この美術部には問題がある！（この美）』を観劇していただきたい。

(あにぶ編集部/壱の人）

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