北の弾道ミサイル、日本の排他的経済水域に着弾
2016年8月4日 17:42
防衛省は3日朝、北朝鮮が3日午前7時53分ころに北朝鮮西岸より、1発の弾道ミサイルを日本海に向けて発射した模様と発表していた事案について、発射場所は「殷栗(ウンニュル)付近」で「弾道ミサイルを東北東方向に発射した模様」と発表した。
また「この弾道ミサイルは約1000キロメートル飛翔して、日本海上の日本の排他的経済水域内に落下したと推定される」とした。
防衛省は「詳細については現在分析中だが、我が国に対する安全保障上の重大な脅威であり、強く懸念している」としている。
菅義偉官房長官は「我が国の排他的経済水域内に落下したものと見られるミサイル発射は我が国の安全保障に対する深刻な脅威」としたうえで「何らの事前報告もなく、同水域内に着弾させたことは、航空機や船舶の安全確保の観点からも極めて問題のある危険な行為。さらに、関連安保理決議等にも違反するもので、直ちに北京の大使館ルートを通じ、北朝鮮に対して厳重に抗議するとともに、最も強い表現で非難した」と記者会見で語った。
また、菅官房長官は「総理からの指示に基づき、国連安保理の場を含め、同盟国たる米国や韓国を始めとする関係国と緊密に連携しつつ、北朝鮮に自制を強く求めるとともに、いかなる事態にも対応することができるよう、緊張感を持って、必要な対応に万全を期していく」とした。(編集担当:森高龍二)