産総研、高精度に直流電流を測定できるクランプ型電流計を開発

2016年8月2日 19:18

 産業技術総合研究所(産総研)が、高精度に直流電流を測定できるクランプ型センサーを開発した(発表資料)。

 一般的な電流計で電流を測定するには、測定したい部分に直列に電流計を接続しなければならず、そのための手間が大きかった。そのため、電気配線に挟み込むだけで電流を測定できるクランプ型電流計が開発されていたが、既存のクランプ型電流計は直流電流の周辺で発生する磁界を測定するという原理上誤差が起こりうるため、高精度な電流測定は難しかったという。

 今回開発されたセンサーは消磁を自動で行う機能や、使われる「ホール素子」のオフセットやその変動を検知して補正する機能を備えているのが特徴。また、電流計全体の重量は約8.2kgで、バッテリで最大4時間駆動できるという。誤差の評価も行われているが、今回開発された電流計では測定対象の電流が小さい場合でも少ない誤差で測定が行えている。

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