参院憲法審査会 会長に柳本氏、代理に白氏
2016年8月1日 17:46
参議院は1日召集され、改憲勢力が3分の2を確保する中、注目される参院憲法審査会の会長、会長代理などが決まった。
会長には新憲法制定議員同盟副幹事長でもある自民党の柳本卓司氏(71)=大阪市出身=が2014年9月からの就任に続き、続投することとなった。
会長代理には元朝鮮日報日本支社支社長で民進党の白眞勲・元内閣府副大臣(57)=東京都出身=が就任した。
柳本会長は自身のHPで、憲法について「現行憲法の果たしてきた役割を十分に認識しつつ、時代にそぐわなくなってきているものの見直し、環境権、プライバシー権などの新しい条項の追加をし、新世紀に相応しい新憲法の制定を目指す」としている。
また、この日の審査会会長就任あいさつでは「公正かつ円満な運営に努めていきます」と語った。
白会長代理は自身のHPで「憲法はその国の一番大事な規則、『最高法規』。日本国憲法では主に二つのこと、一つは国の治め方(国会のことなど)、そして国民の権利(基本的人権)について書かれています。特に基本的人権は日本国憲法となって初めて実現した大切な権利。それによって平等や自由、生存といった権利など、今となっては当たり前のことが、初めて明記されました。そして、その大切な権利を奪う最大の脅威こそが『権力者』。だから憲法は権力者を縛る内容・構成となっている」としたうえで「日本の平和主義は世界で信頼されています。憲法第9条を堅持しながら、国際紛争を平和的に解決していくことこそが日本の役割であるはず」とし「平和憲法を守る」ことを政策の筆頭にあげている。(編集担当:森高龍二)