都知事に小池氏、経団連も早々にエール

2016年8月1日 13:26

 政治とカネの問題で舛添要一都知事が辞任したのに伴う選挙が31日行われ、無所属で新人の小池百合子・元防衛大臣(64)が、自民・公明・こころ推薦の増田寛也元総務大臣(64)、フリージャーナリストで民進・共産・社民・生活推薦の鳥越俊太郎氏(76)ら他の候補20人を抑え、初当選を確実にした。

 今回の選挙には21人が立候補していたが、選挙は事実上、小池、増田、鳥越の氏による争いになっていた。小池氏の当選で初の女性都知事の誕生となる。投票率は前回より12.96ポイント高い59.10%だった。

 22時30分現在(開票率51.24%)での3氏の得票数は小池氏155万5376票。増田氏98万9770票。鳥越氏75万3794票。

 小池氏は「みんなが輝ける東京を、と訴えてきた。これまでにない都政を皆様方と共に進めて参りたい。また都政をしっかりと改革していきます」と熱い思いで語った。

日本経済団体連合会は早々に談話を発表。「今回の選挙結果は小池氏の改革に取り組む強い意欲や清新で決断力に富む政治姿勢などが支持された結果だ」とした。

また「東京都は首都であるとともに、グローバルな都市間競争の中で、より一層発展していくことが期待される。2020年にはオリンピック・パラリンピック大会が開催される。同時に、都政には子育て支援、介護・福祉や高齢化への対応、首都直下地震などへの対策といった課題が山積している」とし「小池新都知事には都政を着実に前進させるとともに、東京オリンピック・パラリンピックを確実に成功に導き、都民の期待に応えていただきたい」とエールを送った。

 落選した増田氏は「これだけ強力な皆さん方にご支援を頂いたにもかかわらず、こうした結果になった。ひとえに私の力不足、至らなさのせいであり、皆様方に心からお詫びを申し上げたい。また、スタッフの皆様にこころから感謝を申し上げたい」と語った。

 鳥越氏も「準備が足りなかった点など多々あったが、基本的には私の力が及ばなかったと考えている。期待を寄せて頂いた都民の皆さま、スタッフの皆さまに大変申し訳ないことをした。多くの皆さんにご支援いただき、本当に有難うございました」と語った。(編集担当:森高龍二)

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