AppleのOSにStagefrightのような脆弱性

2016年7月24日 23:39

画像処理関連APIのバグにより、リモートからの任意コード実行が可能となるOS XやiOSなどの脆弱性が発見され、Appleが各OSの最新版で修正している(Talosのブログ記事The Guardianの記事9to5Macの記事BetaNewsの記事)。 TALOS-2016-0171(CVE-2016-4631)はImage I/O APIにおけるTIFFファイルの処理に関する脆弱性で、細工したTIFFファイルを読み込ませることでヒープベースのバッファーオーバーフローを引き起こし、リモートからのコード実行が可能となる。iMessageやMMSで攻撃用のファイルを送り付ければ、ターゲットが操作を行わなくても攻撃が実行される可能性も指摘されている。脆弱性の内容は異なるものの、攻撃のベクターが似通っていることから、昨年話題になったAndroidのStagefright脆弱性を引き合いに出す記事が多いようだ。 このほかTalosが今回公表した中で、幅広いApple製OSに影響を及ぼす脆弱性としては、Core Graphics APIの脆弱性(CVE-2016-4637)が挙げられる。こちらは細工したBMPファイルにより領域外メモリーへの書き込みが発生し、リモートからのコード実行が可能というもの。CVE-2016-4631とCVE-2016-4637はOS X El Capitan v10.11.6およびiOS 9.3.3tvOS 9.2.2watchOS 2.2.2で修正されている。CVE-2016-4629 / CVE-2016-4630はOS X 10.11.6で修正されており、CVE-2016-1850はOSX 10.11.5で修正されているとのことだ。 スラドのコメントを読む | アップルセクション | セキュリティ | IT | グラフィック | MacOSX | バグ | アップル | iOS

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