日米の注目経済指標:4-6月期米GDP成長は2%台に加速へ

2016年7月23日 15:25


*15:25JST 日米の注目経済指標:4-6月期米GDP成長は2%台に加速へ
7月25日-29日に発表予定の主要経済指標のポイントは次の通り。

■27日(水)午後9時30分発表予定
○(米)6月耐久財受注-予想は前月比-1.0%
参考となる5月実績は-2.2%で市場予想の-0.6%程度を下回った。輸送関連を除くと、前月比-0.3%。企業の設備投資の先行指標となる「航空機を除く非国防資本財」の受注は-0.7%。6月については生産活動の回復が予想されることから、航空機を除く非国防資本財は増加する見込みだが、全体の受注額は減少する可能性がある。

■27日(水)日本時間28日午前3時結果判明
○(米)連邦公開場委員会(FOMC)-予想は金融政策の現状維持
労働市場の改善は続いているが、インフレ加速を示唆するデータは揃っていないことから、今回のFOMC会合でも政策金利の現状維持が賛成多数で決定される見込み。英国が欧州連合(EU)から離脱することが決まったが、この動きが米国経済に打撃を与える可能性は低いと判断された場合、9月以降に利上げが実施される可能性は高いとみられる。

■29日(金)決定会合の終了予定時刻は未定
○(日)日本銀行金融政策決定会合-予想は金融政策の現状維持
今回の会合では追加緩和について議論される見通しだが、マイナス金利の拡大は金融機関の収益を圧迫するおそれがあることから、実施は困難とみられる。国債買い入れ額の拡大については財政政策と協調して行われることが適切との見方が多く、9月以降になるとみられる。円高進行は一服しており、株価は安定していることから、ETF(上場投資信託)の購入金額を増やす可能性は低いとみられる

■29日(金)午後9時30分発表予定
○(米)4-6月期国内総生産速報-予想は前期比年率+2.6%
参考となる1-3月期の実績は前期比年率+1.1%。またアトタンタ地区連銀の経済予測モデル「GDPNow」では、前期比年率+2.4%と試算されている、個人消費や住宅関連投資の伸びが成長に寄与しており、4-6月期は少なくとも2%成長は確保されたとみられる。

その他の主な経済指標の発表予定は、25日(月):(日)6月貿易収支、26日(火):(米)5月S&P/ケース・シラー住宅価格指数、(米)6月新築住宅販売件数、(米)7月消費者信頼感指数、29日(金):(日)6月全国消費者物価指数、(日)6月失業率、(日)6月鉱工業生産指数速報値、(米)7月シカゴPMI。《FA》

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