南米アマゾンの先住民族は不協和音を聞いても不快に思わない

2016年7月15日 21:39

あるAnonymous Coward 曰く、 西洋文化への親しみがない南米アマゾンに住む先住民は、不協和音を聞いても不快に思わないという調査結果が発表された(Nature掲載論文共同通信)。

 この研究では、西洋文化への親しみが少ない南米アマゾン原住民のTsimane族と南米のボリビアの一般住民、そして米国人を対象に、音の「心地よさ」を評価してもらったという。西洋の音楽理論では特定の音の組み合わせについては心地よく、また別の特定の組み合わせでは不快に感じるとされており、心地よい組み合わせは協和音、不快な音の組み合わせは不協和音と言われている。

 しかし調査の結果、Tsimane族の人々は協和音も不協和音も、そしてボーカルのハーモニーも等しく心地よく感じたという。協和音・不協和音の違いは数学的に説明されているが、この結果からはどのような和音を心地よく感じるかは実は文化的背景に影響されるのでは無いか、と考えられるようだ。

 スラドのコメントを読む | サイエンスセクション | サイエンス | 音楽

 関連ストーリー: ブラジルで現代文明と交流を持った先住民族の多くが消滅していた 2014年04月12日 インドネシアで着信音が原因で部族間の争い勃発 2010年11月22日 アマゾンのPiraha族には正確に数を表す言葉が存在しない 2008年07月17日 アマゾンに暮らす、外部と接触をもたない部族の写真が撮影される 2008年06月02日 和音を分解、いじれちゃう Direct Note Access 2008年03月17日

関連記事

最新記事