日産、リコール対策未実施車での負傷事故うけ入庫促進策を発表
2016年7月15日 05:52
日産は4月に一部車種の「バックドア ガスステー」に関するリコールを国土交通省に届け出ているが、リコール対策の未実施車両において負傷事故発生したことを受けて、ホームページでの告知などによりリコール対象車種の利用者に入庫促進と安全確保のためバックドアを使用しないよう周知をすると、14日に発表した。
不具合は、バックドアのガス封入式ステーにおいて、外筒のエンドキャップ部の塗装が不適切なために起こる早期腐食が原因。腐食が進むと封入されたガスにより外筒が破損してステーが車体の外に飛び出す。バックドアを開く際に破損があると、周囲の人々に危害を加える可能性がある。
同リコール原因による不具合事象はこれまで13件(リコール発表前:セレナ5件、リコール発表後8件:セレナ7件・NV200 1件)発生している。使用者が負傷したのは今回がはじめだという。
対象車種は、セレナ、ウイングロード、エクストレイル、e-NV200、NV200バネット、AD/AD EXPERTほかOEM提供車種を含め11車種。各車種で対象となる製造年月は異なる。対象台数は合計で72万7,000台。(記事:阪木朱玲・記事一覧を見る)