マザーズ指数は5日ぶり反発、地合い改善で買い優勢も関心は日経平均や1部銘柄に/マザーズ市況

2016年7月11日 18:05


*18:05JST マザーズ指数は5日ぶり反発、地合い改善で買い優勢も関心は日経平均や1部銘柄に
 本日のマザーズ市場は、米6月雇用統計を好感した米株高や、週末に行われた参議院議員選挙の結果を受けて日経平均が大幅反発するなか、相場全体の地合い改善を追い風に買い優勢の展開となった。ただ、マザーズ指数の上昇率は日経平均より低く、マザーズ売買代金も1000億円近くまで減少して3月14日以来の低水準だった。日経平均が一時700円を超える上昇となったうえ、任天堂<7974>が一時ストップ高となるなど1部銘柄でも値動きの大きさが目立ち、個人投資家の関心がこうした指数や1部銘柄に向かったようだ。なお、マザーズ指数は5日ぶり反発、売買代金は概算で1074.43億円。騰落数は、値上がり189銘柄、値下がり39銘柄、変わらず5銘柄となった。
 個別では、マザーズ売買代金トップのSOSEI<4565>、バーチャレクス<6193>、ミクシィ<2121>、VEGA<3542>、サイバーダイン<7779>などが上昇。ただ、バーチャレクスやVEGAといった直近IPO銘柄は買い一巡後に伸び悩んだ。前週末の決算発表による悪材料出尽くし感や任天堂<7974>の株価急伸による思惑などから、シリコンスタ<3907>がストップ高のまま取引を終えた。また、新規がん治療抗体への期待から人気化しているファーマF<2929>、主力ゲームの好調が材料視されているアカツキ<3932>、LINE<3938>関連のGMOTECH<6026>のほか、クロスマーケ<3675>、東京ベース<3415>、Dスタンダード<3925>などが10%を超える大幅上昇となった。なお、LINEの公開価格が発表されており、関連銘柄に物色が向かった。一方、DMP<3652>、グリーンペプ<4594>、モブキャス<3664>、アンジェス<4563>、ナノキャリア<4571>などが下落。また、1stコーポ<1430>やじげん<3679>、前週末に決算発表したセラク<6199>がマザーズ下落率上位となった。《HK》

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