中学生のケイタイ所有率は57.1% スマホは40.9%

2016年7月8日 11:06

 モバイル専門マーケティングリサーチ機関であるMMD研究所は、インテル セキュリティと共同で、2016年6月10日~6月14日に、中学1年生~3年生の子どもを持つ女性1,148人とスマートフォンを所有している中学生370人を対象に「中学生のスマートフォン利用実態調査」を実施した。

 まず、子どもに携帯電話を持たせているかという質問をしたところ、携帯電話の所有率は57.1%で、スマートフォンの所有率は40.9%ということが明らかになった。2015年の同様の調査結果と比較するとスマートフォンの所有率は3.0ポイント増えていることがわかった。

 次に、中学生の子どもに携帯電話を持たせていると回答した人(n=655)を対象に、子どもに携帯電話を持たせようと思った理由を聞いたところ、「子どもが塾や習い事に通いはじめたから」が33.0%と最も多く、次いで「自分が働きに出るようになった(出ている)から」が22.6%、「周りの子どもが携帯電話を持つようになったため」が20.0%となった。また、「その他」のフリー回答の欄で、「部活の連絡方法がLINEのため、スマートフォンを購入した」という回答が複数あった。

 また、中学生の子どもにスマートフォンを持たせていると回答した人(n=470)を対象に、子どもにスマートフォンを持たせた時期を聞いたところ、「中学1年生から」が48.7%と最も多く、次いで「中学2年生から」が16.2%、「小学6年生から」が15.3%、「小学5年生から」が6.6%となり小学高学年から徐々に増えていることがわかった。

 中学生の子どもにスマートフォンを持たせていると回答した人(n=470)を対象に、子どもが経験したことがあることを聞いたところ、「迷惑メールが送られてきた」が34.7%と最も多く、次いで「サイトやアプリに卑猥なバナー広告がでていた」が16.8%、「直接知らない人とSNSやメールなどで繋がっていた」が11.3%となった。

 続いて、「ワンクリック詐欺の画面がでてきて、お金を請求された」「意図しないサイトの有料会員に誤って登録され、請求があった」「課金や有料アプリなど自分(親)の許可していない請求があった」のいずれかを経験したと回答した方(n=30)に、支払いの有無に関わらず、実際に請求があった最高金額をフリー回答形式で回答してもらったところ、請求額の平均は「56,616円」となった。

 中学生の子どもにスマートフォンを持たせていると回答した人(n=470)を対象に、子どものスマートフォンの利用に際し、「スマートフォンの使い方やインターネットを利用していて起こりうる危険性」について話しているかという質問をしたところ、「よく話す機会がある」が26.6%、「たまに話す機会がある」が51.7%と合わせて78.3%がスマートフォンの使い方や危険性について話す機会があると回答した。(編集担当:慶尾六郎)

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