有権者は党首討論を求めている―民進・岡田克也代表
2016年7月2日 15:36
民進党の岡田克也代表は日本外国特派員協会での記者会見で、安倍晋三総裁(総理)に党首討論を求めたが断られたため、公開質問状を出したが、これにも応じなかったとして、自民党の対応に「有権者に対する説明という意味で異常だ」と非難した。
岡田代表は「選挙での論点が明確になった段階で有権者は党首討論を求めている」と応じるべきだとした。
また、憲法改正の問題について「参院選で3分の2の議席を取って憲法改正をしたいという強い気持ちのあることは疑いようがない」と安倍総理の考えを指摘した。そのうえで、憲法9条(戦争の放棄規定)を改正し、集団的自衛権を限定無く認めるものにしようとする安倍総理、自民党の憲法改正草案に対し、岡田代表は「自国が攻撃を受けた時にそれを排除するために武力行使はするが、自国と関係のない(紛争で)武力行使はしないというのが憲法の根幹であり、これは断固として守らなければならない」と現行憲法の平和主義を貫く考えを示した。
安倍総理が平和主義について「侵略戦争をしないことだ」と党首討論で答えたことに、岡田代表は「専守防衛、海外で武力行使しないという従来の考えと異なる」と提起した。
自民党の憲法改正草案では9条2項を削除し、国防軍を定め、現行の「戦争の放棄」規定を「安全保障」規定と変え、国権の発動たる戦争のみを放棄することとしている。(編集担当:森高龍二)