iPS細胞とES細胞からマウスの視神経細胞を作製することに成功

2016年7月2日 15:31

あるAnonymous Coward曰く、 国立成育医療研究センターと埼玉医科大の研究チームが、マウスのiPS細胞とES細胞から視神経細胞を作製することに世界で初めて成功したと発表した(毎日新聞プレスリリース)。

 同研究チームは昨年ヒトiPS細胞から視神経細胞を作製することに成功しており、今回はマウスのES細胞およびiPS細胞から同様に視神経細胞を作成することに成功したという。これにより、異なる種類の動物種や多能性幹細胞からでも同じ手法で視神経細胞を作製できることを示したとのこと。

 視神経は長い神経線維(軸索)を持っているため、作成が非常に難しいと考えられていたとのこと。これにより、マウスの視神経細胞を作製し、それを使ってさまざまな研究を行うことが可能になるという。

 スラドのコメントを読む | サイエンスセクション | サイエンス

 関連ストーリー: 理研、iPS細胞から毛包や皮脂腺などを持つ「皮膚基幹系」の再生技術を開発 2016年04月05日 iPS細胞から肝臓と同様の働きを持つ臓器を作ることに成功 2016年03月19日 大阪大、iPS細胞からの目の主要細胞の作製に成功 2016年03月15日 ES細胞から小脳の神経組織を作ることに成功、理研の故笹井氏も研究に貢献 2015年02月02日

関連記事

最新記事