展覧会「角川映画の40年」が東京・京橋で -『犬神家の一族』や『時をかける少女』など資料約180点
2016年6月30日 19:10
展覧会「角川映画の40年」が東京国立近代美術館フィルムセンターで開催される。期間は、2016年7月26日(火)から10月30日(日)まで。
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“映画は、映画会社が作るもの”という常識を覆した「角川映画」。出版社の角川書店を母体に創始され、以来、40年にわたって日本映画の先陣を切る存在であり続けている。第1章から4章で構成される本展覧会は、その足どりを当時の華やかな宣伝資料など約180点を通じて振り返る。
第1章では、『犬神家の一族』で表舞台に登場し、横溝正史の原作もベストセラーに押し上げた「角川映画」の始まりを紹介。森村誠一や高木彬光といったミステリー作家や松田優作ら新スターにも光を当てる。
続く第2章では、『野性の証明』でデビューを飾った薬師丸ひろ子の人気と共にアイドル映画路線に活路を見出した、その軌跡を追う。『セーラー服と機関銃』を発表し、さらには『時をかける少女』の原田知世、渡辺典子などのアイドル女優を輩出するなど、多大な功績を残している。
第3章では、アニメーション映画製作やその後の劇映画の流れを明らかにする。平井和正原作の『幻魔大戦』以降、一路線として確立したアニメーション分野。その後の『キャバレー』でみせたミュージカル映画への挑戦、壮大な戦国絵巻『天と地と』への取り組みにもフォーカスする。
そして、最終第4章では、『失楽園』や『リング』など数々の話題作を紹介しながら現代への歩みを辿る。思い出深い作品と再会を果たすとともに、現代の日本映画を再考するきっかけとなることだろう。
なお、角川シネマ新宿ほか全国では2016年7月30日(土)から9月2日(金)までの期間、「角川映画祭」も開催される。展覧会と共に、大スクリーンで映画の世界を堪能してみて。
【開催概要】
角川映画の40年
会期:2016年7月26日(火)~10月30日(日)
休館日:月曜日および9月5日(月)~9日(金)
開室時間:11:00~18:30(入室は18:00まで)
会場:東京国立近代美術館フィルムセンター 展示室(7階)
住所:東京都中央区京橋3-7-6
料金:一般 210円(100円) 大学生・シニア 70円(40円)
※高校生以下及び18歳未満、障害者(付添者は原則1名まで)、MOMAT パスポート持参者、キャンパスメンバーズは無料(証明書提示)。
※料金は常設の「NFC コレクションでみる 日本映画の歴史」の入場料を含む。
※()内は20名以上の団体料金。
※フィルムセンターの上映企画の閲覧者は当日に限り、半券の提示で団体料金適用。
【問い合わせ先】
東京国立近代美術館
TEL:03-5777-8600(ハローダイヤル)