米国で人間の遺伝子を改変する臨床試験が認可される

2016年6月29日 22:24

あるAnonymous Coward曰く、  CRISPR/Cas9(DNAの二本鎖を切断して遺伝子編集を行う技術)を使って人間の遺伝子を改変する研究に対し、米連邦生物安全倫理委員会が認可を行ったという(TechCrunch)。

 すでに中国ではCRISPR技術を使った遺伝子改変実験が行われている。今回米国で認可が行われた研究は、遺伝子改変によって遺伝性のがん細胞を攻撃する能力を付与するというものだそうだ。これによって、遺伝的な要因で健康を害することを防ぐことができる可能性があるという。いっぽう、遺伝子操作による副作用を危惧する声も多い。

 なお、実際に研究を行うには実験を行う大学内や米食品医薬品局の承認も必要になるとのこと。

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