米セキュリティ指針で「パスワードの定期変更」「秘密の質問」が否定される

2016年6月29日 11:19

あるAnonymous Coward 曰く、 NIST(米国国立標準技術研究所)の傘下部門であるCSD(Computer Security Division)は先週末、米国の政府機関がセキュリティ対策を実施する際の指針となるSpecial Publicationのドラフト版を公開したが、その中で「パスワードの定期変更」「秘密の質問」を明確に否定したことが注目を集めている(Special Publicationドラフト版INTERNET Watch)。

 この文書では、パスワードの定期変更を強いるとユーザーは「Password1」といった具体に末尾に数字を追加するなど意味のない対応を取ることが多いことから、システムはパスワードの定期的な変更をユーザーに要求すべきではないとしている。また合わせて秘密の質問も使用するべきではないとしているとのこと。

 これらはいずれも以前から指摘されていた点ではあるが、政府機関が指針に記述したということで、現状はまだドラフト版ではあるものの、今後の認証システムの開発に大きな影響を与えることが予想される。

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