【注目銘柄】フィールズは下げ過ぎでリバウンド狙える場面、業績も前期減益から今期増益に転じる
2016年6月28日 09:34
フィールズ<2767>(東1)は、25日線マイナスかい離(-10%)の下げ過ぎた銘柄として注目したい。
同社グループは、「すべての人に最高の余暇を」という企業理念を掲げ、この実現に向けて世の中の人々の心を豊かにする商品やサービスの企画、開発、提供に努め、持続的成長を目指している。中長期的な成長戦略としては、エンタテインメントの根幹となるキャラクターやストーリーなどのIP(知的財産)をコミック、映像、ゲーム、さらにはパチンコ・パチスロに至るクロスメディアで展開する循環型ビジネスを推進している。
パチンコ・パチスロにおいては、引き続き、IPを活用したゲーム性・エンタテインメント性の高い商品群を順次販売し、業界全体の活性化に注力している。また、従来の事業を成長・発展させるべく、IPを軸に企画開発、製造、販売を一貫して行う体制のもと、商品力の強化、流通商社としてのサービス拡充、ファンの拡大に向けた諸施策を進めることで、利益構造の転換も目指している。また、クロスメディアにおいては、メジャー化が見込めるIPに投資を集中すると同時に、国内外のパートナーと協力してメジャーIPのグローバル展開を加速させている。
前2016年3月期業績実績は、売上高が944億7600万円(前年同期比5.1%減)、営業利益が14億1100万円(同70.4%減)、経常利益が13億8000万円(同74.9%減)、純利益が1億1800万円(同96.1%減)に着地。
今17年3月期業績予想は、売上高が1150億円(前期比21.7%増)、営業利益が20億円(同41.7%増)、経常利益が20億円(同44.9%増)、純利益が10億円(同8.5倍)を見込んでいる。配当予想は50円(第2四半期末25円、期末25円)継続を予定している。
株価は、1月29日につけた年初来高値2124円から6月24日に年初来安値1183円と調整。前期業績予想を下方修正していたため、軟調展開が続いていたが、IPビジネスを担ってきた繁松徹也社長の手腕に対する期待感がある。25日線マイナスかい離(-10%)の下げ過ぎ。PBR0.72倍と割り負け、配当利回りも4.0%と利回り妙味もソコソコある。ここから期待先行ながらリバウンド相場入りとなるか注目したい。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)