日米同盟を血の同盟に踏み込ませてはならない―民進・岡田克也代表

2016年6月23日 10:42

 民進党の岡田克也代表は参院選挙公示の22日、山梨県で第一声をあげ「安倍政治の暴走を止め、政治の流れを変える」と訴えた。岡田代表は「日本に新しい政治の風を吹かせる第1日が始まった」とアピールした。また、「日米同盟を血の同盟だという、こういう道に踏み込ませてはならない」と訴えた。

 岡田代表は、特に、憲法改正勢力に3分の2をとらせないことの重要性を取り上げ「5月の党首討論で、日本の憲法の平和主義というのは何かと訊ねた。安倍さんの答えは『侵略戦争をしないことだ』というものだった。戦略戦争をしないなどは当たり前のことだ。日本国憲法の平和主義は侵略戦争をしないだけでなく、『専守防衛』『海外で武力行使をしない』。これこそが日本国憲法の平和主義だ」と指摘し「総理が勝手に変えてしまって良いのか」と重大問題とした。

 岡田代表は「(参院で改憲勢力に)3分の2を許せば、憲法改正、特に第9条(戦争の放棄規定)の改正をし、集団的自衛権の行使を限定無くできるようにする。日米同盟を血の同盟だという、こういう道に踏み込ませてはならない」と強く支持を訴えた。

 またアベノミクスについて「安倍さんの経済政策全てを否定しているわけではないが、限界にぶち当たり、様々な問題が生じている。20年前は2割だった非正規が今4割になった。労働者派遣法を改悪し、終生、派遣ができる道を開いた。子どもの6人に1人が貧困。母子家庭・父子家庭の2世帯に1世帯が貧困。先進国ではそんな国はない」と政策の転換が必要だとした。また「成長と分配を両立させることこそ、本当の経済政策だ」と訴えた。(編集担当:森高龍二)

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