抗精神病薬ゼプリオン使用者85人死亡 原因究明を厚労省に要望
2016年6月22日 14:10
NPO法人「地域精神保健福祉機構(コンボ)」は21日、抗精神病薬ゼプリオンの発売から26カ月で利用者の85人が死亡している問題について、原因究明の要望書を厚生労働省に提出したと発表した。
ゼプリオンは、2013年11月に発売された持続性の抗精神病薬で、1回の注射で効果が約1カ月持続する。同薬剤は、発売から4カ月半後の14年4月時点で死亡者数が17人になったことから、厚生労働省が安全性速報で使用上の注意を促した経緯がある。
同NPOは独立行政法人医薬品医療機器総合機構のホームページ上で公開されている副作用の報告書をチェックし、同薬剤の死亡者数を確認してきたところ、6月中旬に死亡者が85人に達した。そのため、因果関係が不明ではあるが、他の抗精神薬に比べ死亡者数が突出して多いのはなぜか、これ以上死亡者を増やさないために今回の要望書の提出に至ったという。(記事:阪木朱玲・記事一覧を見る)