豪州の病院で使われているMS-DOS上で動くシステム、あまりに古いためメーカーがライセンス更新を拒否してトラブルに
2016年6月21日 21:24
taraiok 曰く、 オーストラリアの国立病院で使われている「CHIRON」という患者情報管理システムソフトウェアのメーカーが、ソフトウェアのライセンスが昨年3月に期限切れになったとして裁判所に訴えているという。このプログラムは90年代初めから使われており、MS-DOS上で動作しているそうだ。そのため、メーカー側がライセンスの延長は不可能としているという(ABC、PULSE IT、Slashdot)
裁判所はこれを受けて病院に利用停止命令を出したが、南オーストラリア州は「ソフトウェアの利用停止を行うと患者に危険が起こりうる」として従っていないという。
CHIRONは南オーストラリア州にある64箇所の国立病院などで使用されている。法廷文書によると、CHIRONが使用不能になった場合、患者のアレルギーなどの重要な情報へのアクセスが不能になる。
このソフトウェアは2003年にWindows版も作られているそうだが、南オーストラリア州はさまざまな理由からアップグレードを拒否していたという。
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