スター・トレックのファンムービーをめぐる裁判、いつまで続く?

2016年6月19日 22:23

スター・トレックのファンムービー「Star Trek: Axanar」をめぐる著作権侵害裁判はJ.J.エイブラムス氏などの助言により和解に向かうと思われたが、原告のCBS StudiosとParamount Picturesが訴訟をすぐに取り下げるつもりはないようだ(Consumeristの記事Hollywood Reporterの記事TREKNEWS.NETの記事)。 被告のAxanar Productionsはクラウドファンディングで資金を調達してスター・トレックの短編ファンムービー「Star Trek: Prelude to Axanar」を制作し、続いて長編「Star Trek: Axanar」の制作を計画していた。これに対し、Axanarが無許可の派生作品だと主張するCBSとParamountは、作品の公開・制作中止と損害賠償を求めて昨年12月に提訴し、架空の言語やとがった耳が著作権保護されるのかどうかといった点でも注目を集めた。 これについて「Star Trek Beyond」のエグゼクティブプロデューサーを務めるエイブラムス氏は5月20日、同作品のジャスティン・リン監督が訴訟を取り下げるようスタジオ側に要請していることを明らかにし、近く解決に向かうとの見通しを示していた。さらに、BuzzFeed NewsのAdam Vary氏がCBSとParamountのコメントとして、和解に向けた議論を進めており、ファンムービーのガイドライン策定も進めているといった内容のツイートを投稿している。 そのため、Axanar Productionsが5月23日に法廷へ提出した反訴の文書は、これらの内容を盛り込んだ異例の内容になっている。一方、原告側は15日に反訴へ反論する文書を提出。公表された声明が事実であることを認めたうえで、作品はフェアユースに該当するといった被告側の主張を否定したという。また、訴訟を取り下げるかどうかについてはまだ決定していないと判事に伝えたとのことだ。 スラドのコメントを読む | YROセクション | スター・トレック | YRO | 法廷 | スラッシュバック | 著作権

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