【銘柄フラッシュ】ブランジスタやジグソーなど急伸し日本トリムなど水不足関連株も人気
2016年6月8日 17:43
8日は、東証1部の値上がり率1位がワイエイシイ<6298>(東1)の16.0%ストップ高となり、後場一段高。産業革新機構がジャパン・ディスプレイ<6740>(東1)の支援強化との一部報道が材料視されたもよう。2位は大東紡織<3202>(東1)の11.5%高となり、創立120周年の記念株主優待などを好感して急伸。3位はステラケミファ<4109>(東1)の10.0%高となり、同じ在阪のパナソニック<6752>(東1)のリチウムイオン電池事業の設備投資積極化などが言われて5月につけた2011年以来の高値に接近した。
リロ・ホールディング<8876>(東1)は東証1部の値上がり「幅」1位の930円高(5.8%高)となり、このところの「民泊」関連人気に加え、住宅のうち空き家が3割の時代と伝えられ連想買いが拡大。値上がり「幅」2位の日本トリム<6788>(東1)は関東の「水瓶」になる各ダムの貯水率が53%程度と伝えられ、水不足関連株の側面が注目されて520円高(7.8%高)。伊藤園<2593>(東1)は1.9%高程度だが2007年以来の高値を更新。
このところ急落していたブランジスタ<6176>(東マ)はストップ高の20.3%高となり、アキュセラ・インク<4589>(東マ)もストップ高の25.8%高、JIG-SAW(ジグソー)<3914>(東マ)も大幅反発の7.3%高。マザーズ指数に影響度の大きいそーせいグループ<4565>(東マ)が5月16日に急落して以降、投機資金が手を引いたとの見方で歩調を合わせるように急落してきたが、結果、売りたい人は売ってしまったとの見方があり、需給の回復を見て取って値幅狙いの資金が舞い戻ってきたとの見方が出ていた。
こうした急落銘柄の回復局面では、当初はどの銘柄も足並みそろえて戻りを強めるが、次第に選別色が出て戻りを強める銘柄が絞られてくるケースがあるという。
DNAチップ研究所<2397>(東2)は6月10日からの第16回日本抗加齢医学会総会に出展とされて後場急伸しストップ高の18.2%高。マイネット<3928>(東マ)はコンビニのATMで全国一斉に計18億円が引き出された事件が連想材料とされてストップ高の20.7%高。CRI・ミドルウェア<3698>(東マ)6月8日開催の先端技術展に出展とされて注目が再燃し13.0%高と高値に接近。日本ラッド<4736>(JQS)は8日開催のIT技術展「InteropTokyo」に出展とされてストップ高の29.2%高。OSGコーポレーション<6757>(JQS)は第1四半期の大幅増益などが好感されてストップ高の18.3%高で始まったが大引けは6.3%高となった。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)