活動再開の甘利前大臣、国会に出て説明するべきだったのでは―柿沢未途氏
2016年6月7日 13:27
URに絡む建設業者からの金銭授受疑惑であっせん利得罪については証拠不十分で不起訴処分になった甘利明前TPP担当大臣が、政治家としての説明を国会でしないままになっていると野党側が批判していることに、菅義偉官房長官は6日午後の記者会見で「安倍政権にとって、極めて大切な政治家」としたうえで「甘利前大臣は弁護士による調査を再開し、適切な時期に説明すると言われていると承知している。ご自身でしっかり説明責任を果たすのだろうと思っている」と語った。
一方、野党は国会で説明責任を早く果たすよう強く求めていく考えだ。民進党の甘利前大臣疑惑追及チームは6日会合を開いた。
柿沢未途議員は「国会閉会5日後の6日、甘利前大臣は活動を再開した。不起訴処分になったことが錦の御旗ということだろうが、数々の疑惑が残る中、参院選前に活動を再開するなら、国会に出て説明するべきだったのではないか」と甘利前大臣の姿勢を強く問題視した。
また、山井和則国会対策委員長代理は「甘利前大臣は1月末から4カ月も国会を休んでいた。あっせん利得の問題に不起訴処分が出たが、検察審査会で審査が始まる。先ほど自民党国対に連絡を取り、閉会中だが予算委員会を開き、甘利前大臣を証人喚問するように求めた」と語った。
国会で説明責任を果たさないまま、政治活動で参院選に応援など、政治家として無責任極まるとの批判の声もある。(編集担当:森高龍二)