住友化学、インドの農薬事業会社の株式取得
2016年6月6日 17:21
住友化学は6日、インドの農薬事業会社であるエクセルクロップケア社(以下ECC社)の株式44.98%を、創業家と金融投資家から買収することについて合意したと発表した。また、インド証券取引法の規定に従い、公開買い付けによって住友化学グループとして最大75%までのECC社株式の追加取得を実施する予定だという。
インドの農薬市場は過去5年の年平均成長率が約6.4%にのぼる成長産業で、今後も人口増加に伴う食糧増産のために高い成長が続くことが予想される。住友化学は2000年にインドに農薬の製造・販売拠点を設置し、10年には現地農薬販売会社を買収するなど事業基盤を整えてきた。
ECC社はインドの農薬売上規模で第5位という位置付けで、住友化学では今回のグループ化により、ECC社の豊富な製品ポートフォリオや販売チャンネルの活用などを通じて、インド国外における農薬事業の強化にもあわせて取り組んでいくという。