ドイツの裁判所、楽曲の一部を無断でサンプリングして使用することは著作権侵害ではないとの判断を下す

2016年6月3日 21:04

insiderman 曰く、 ドイツの著名テクノグループ「クラフトワーク」の楽曲の一部約2秒分をサンプリングし、無断で自身の楽曲に利用したとしてヒップホップ・プロデューサーが訴えられていた裁判で、ドイツ連邦憲法裁判所が「著作権侵害には当たらない」という判断を下したそうだ(知財情報局)。

 使用されたのは、クラフトワークの「Metal On Metal」内で使われていたドラムのフレーズで、これを繰り返し楽曲内で利用していたとのこと。

 裁判所はこのサンプリングの使用について、「原曲と競合しない」「芸術的な表現の自由は、著作権者の権利よりも優先される」などとして著作権侵害に当たらないと判断したという(amass)。ヒップホップの分野では既存の音源をサンプリングして利用する文化があることも判決に影響しているようだ。

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