日立金属が鉄道用電線事業を強化、蘇州に新ライン導入
2016年6月1日 09:15
*09:15JST 日立金属が鉄道用電線事業を強化、蘇州に新ライン導入
日立金<5486>は31日、中国における鉄道用電線事業の強化を目的に、独自技術を用いた鉄道・産業用ケーブルの製造ラインを新たに導入すると発表した。産業用電線の製造拠点「日立電線(蘇州)有限公司」に製造ラインを導入し、今年上期にも量産態勢に入る計画だ。
電線材料事業の成長ドライバーの一つと位置づける鉄道分野において、中核となる中国事業を伸長させるとともに、製品の競争力を高める狙い。今回の製造ライン導入をはじめとする成長戦略の実行により、同社は2018年度までに鉄道分野の売上収益140億円を目指す。
欧州やアジアを中心とする海外市場では、高速鉄道網の整備が急速に進行中。これに伴い、鉄道車両や関連部材への需要も高まっている状況だ。特に、世界最大の鉄道車両メーカーを擁する中国は、国内だけでなく、世界各国・各地域向けの鉄道車両の生産拠点として需要の拡大が期待されている。
【亜州IR】《ZN》