中国:ホテル景気が回復基調、急増のエコノミークラスは利益薄く

2016年6月1日 09:02


*09:02JST 中国:ホテル景気が回復基調、急増のエコノミークラスは利益薄く
中国ホテル協会はこのほど発表したリポートで、今年上半期のホテル市場の景気が昨年同期よりも良好で、回復基調にあるとの見方を示した。ただ現時点では、高級店の数が多すぎ、急増しつつあるエコノミーホテルは利益が薄い状態に陥っている。今後は中級ホテル市場が成長していく可能性があるという。経済日報が30日付で伝えた。
中国国内のエコノミーホテルの件数は調査時点で1万9732軒で、前年同期に比べて27.81%増えた。ただ、こうしたエコノミーホテルを中心に、昨年は四半期ごとに1000軒前後が営業停止に追い込まれている。低価格競争に敗れ、衛生面や安全面での管理も行き届かない状況だったことが主な原因だ。また、近場に同じようなホテルが数多くあり、他店との差別化ができていないことも響いた。
リポートは「ホテル業界は今後、ただ機能的なだけでなく、個性的で人に優しいサービスを提供し、文化の香りがするようなブランドを作っていくことが重要だ」と指摘している。

【亜州IR】《ZN》

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