日米の注目経済指標:5月米雇用統計は6月利上げの判断材料に
2016年5月28日 14:58
*14:58JST 日米の注目経済指標:5月米雇用統計は6月利上げの判断材料に
5月30日-6月3日に発表予定の主要経済指標のポイントは次の通り。
■5月31日(火)午後9時30分発表予定
○(米) 4月PCEコア指数-予想は前年比+1.6%
参考となる3月実績は前年比+1.6%。4月については労働市場の改善傾向が続いていることから、3月実績と同水準の伸びとなる見込み。ただし、インフレ加速の兆候はみられないことから、予想通りならば6月利上げの可能性はやや低下するとみられる。
■6月1日(水)午後11時発表予定
○(米)5月ISM製造業景況指数-予想は50.5
参考となる4月実績は50.8、また、先行指標のマークイット5月製造業PMIは50.5に低下し、市場予想の51.0を下回った。製造業の業況は改善の兆しが見えていたが、マークイット5月製造業PMIは予想外の低調な結果となっており、5月のISM製造業景況指数は4月実績の50.8をやや下回る可能性がある。
■6月2日(木)午後9時15分発表予定
○(米)5月ADP雇用統計-予想は前月比+17.8万人
参考となる4月実績は前月比+15.6万人。5月中の新規失業保険申請件数は26.8万件-29.4万件で推移しており、4月の24.8万件-27.4万件を上回っている。このため、5月の雇用者数は4月実績と同程度にとどまり、市場予想をやや下回る可能性がある。
■6月3日(金)午後9時30分発表予定
○(米)5月雇用統計-予想は非農業部門雇用者数は前月比+16.0万人、失業率は4.9%
有力な参考材料となる5月14日時点の新規失業保険申請件数は27.8万件。4月同時期の24.7万件を上回っており、非農業部門雇用者数は4月実績の+16.0万人をやや下回る可能性がある。失業率については求職者数が増加傾向にあることから、4月と同じ5.0%になる可能性は否定できない。
その他の主な経済指標の発表予定は、5月31日(火):(日)4月失業率、(日)4月鉱工業生産、(米)3月ケース・シラー住宅価格、(米)5月シカゴ購買部協会景気指数、(米)5月消費者信頼感指数、6月3日(金):(米)4月貿易収支、(米)5月ISM非製造業景況指数。《FA》