(中国)上海総合指数は0.55%安でスタート、米利上げ観測などを警戒

2016年5月18日 10:42


*10:42JST (中国)上海総合指数は0.55%安でスタート、米利上げ観測などを警戒
18日の上海総合指数は売り先行。前日比0.55%安の2828.18ptで寄り付いた後は、日本時間午前10時38分現在、1.02%安の2814.56ptで推移している。米早期利上げ観測が再び高まっていることが警戒されている。一方、資金流入の期待が高まっていることが支援材料。深センと香港の相互乗り入れ制度の早期導入観測に加え、モルガン・スタンレー・キャピタル・インターナショナル(MSCI)新興市場指数へのA株組み入れ期待は高まっている。
今年1-3月期の中国の新規貸出額は4兆6000億元(約78兆円)となり、世界同時不況が起きた翌年の2009年より高い水準となった。企業や政府、世帯の債務残高の合計は2015年に同国の国内総生産(GDP)の247%に相当し、2008年の比率164%を上回った。

また、債務残高の拡大も債券市場に悪影響を与えている。報道によると、中国の債券市場で年内に償還期限を迎える債務残高はこれから3四半期連続で過去最大規模になるという。償還規模は4兆1200億元となり、前年同期比で23%増加。資金不足などでデフォルト(債務不履行)に陥る国営企業が増加する恐れがあると警戒されている。《ZN》

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