トヨタ社として国内販売最速100万台達成の「アクア」、そこから生まれた…

2016年5月17日 10:24

 トヨタのハイブリッド専用モデル「アクア」は、2015年4月から2016年3月までの累計販売台数で19万2399台(前年比84.2%/前年同期販売22万8375台)を達成し、国内2位のトヨタ・プリウスの15万5950台に大差を付けた国内最高のベストセラーモデルだ。トヨタにとって、ハイブリッド車(HV)として、もっともコンパクトなBセグメントにあるモデルだ。同社のラクティスなどと車台を共有している。

 ハイブリッドシステム(THS)は、「リダクション機構付THS-II」だが、プリウス用の1.8リッターエンジンのシステムだとボディサイズの小さいアクアには搭載できないため、コンパクトな1.5リッターエンジンベースの2代目プリウスに採用されていたTHS-IIをリノベーションして、より小型軽量にリニューアルしたパワーユニットを搭載する。後に、これらのメカニズムは同じトヨタBプラットフォームのカローラ・ハイブリッドにも移植されることになる。

 アクアは、JC08モード走行燃費37.0km/リッターのカタログ燃費、コンパクトで使いやすいパッケージング、リーズナブル価格を武器に、2011年12月の発売以来、冒頭で述べたように国内新車販売台数4年度連続トップとなり、2016年2月末にはトヨタ自動車として史上最速の4年3カ月で国内販売累計100万台を達成した。

 今回発売する特別仕様車は、国内100万台達成を記念したモデルで、「S」グレードをベースに、外板色は特別設定色ダークブルーマイカを含む全5色を設定する。特別仕様車の外観は、アウトサイドドアハンドルとバックドアガーニッシュにメッキ加飾を施し、大人っぽくお洒落な雰囲気に仕上げた。内装は、運転席アームレストの追加や、インストルメントパネル助手席オーナメントに合皮を採用、パワーウィンドゥスイッチベースにピアノブラック加飾を追加し、特別設定色ブラックとのコーディネートし、上品な印象とした。

 また、便利な「スマートエントリーパッケージ」と安全運転支援システム「Toyota Safety Sense C」を特別装備とした。「Toyota Safety Sense C」は、レーザーレーザーと単眼カメラ方式を組み合わせたプリクラッシュセーフティシステム、レーンディパーチャーアラート、オートマチックハイビームなどを内包する安全運転支援装備だ。今回発売となったアクア特別仕様車「S“Style Black”」の価格は、199万6037円。(編集担当:吉田恒)

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