SB:アリババと合弁、日本でクラウド事業展開

2016年5月13日 15:31


*15:31JST SB:アリババと合弁、日本でクラウド事業展開
電子商取引(Eコマース)中国最大手の阿里巴巴集団(アリババ・グループ)はこのほど、大株主のソフトバンクグ<9984>と提携し、日本でクラウドコンピューティング事業を開始すると発表した。合弁会社「SBクラウドコーポレーション」を設立し、日本にデータセンターを設置する。日本企業などに向けて、傘下のクラウドサービス「阿里雲(アリユン)」を提供する方針だ。香港メディアが13日伝えた。
アリババはクラウド事業を強化中。阿里雲の胡暁明(サイモン・フー)総裁は昨年の時点で、向こう3-5年内に米アマゾン・ドット・コムを追い抜き、世界最大のクラウド企業に成長したいとの考えを示した。また昨年7月には、クラウド事業に10億米ドル(約1090億円)を投資する方針を表明。その一部を、日本のほか、シンガポールや欧州、中東でのデータセンター設置に充当する計画を明らかにしている。
こうした戦略が奏功する形で、クラウド事業の成長は目覚ましい。アリババが今月5日に発表した第4四半期(16年1-3月)決算では、クラウド事業の売上高が前年同期比175%増の10億6600万人民元(約177億円)に膨らんだ。伸び率は前四半期の126%から一段と加速している。有料会員数は50万件を突破し、アマゾンやマイクロソフトなど米企業に次ぐポジションを確保した。


【亜州IR】《ZN》

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