ヒトの受精卵、13日間の体外培養に初めて成功
2016年5月9日 21:51
あるAnonymous Coward 曰く、 米英などの2研究グループが、ヒトの胚(受精卵)を実験室内で2週間近く培養することに成功したそうだ(AFP、Nature、NHK、Slashdot)。
今回の研究では、新たに形成されたヒト胚が母体の子宮外部で数日以上成熟できることが初めて示された。不妊治療や再生医療の研究に役立つ可能性があるという。
なお、ヒトの胚には実験室内で2週間を超えて培養することを禁止する「14日ルール」がある。これは世界12か国で法律化されているほか、米国や中国を含む5か国で慣行化している。今回はこの制限のため意図的に13日で胚を破棄したというが、この研究結果を受けて今後はこの「14日ルール」をどうするかも検討する必要がある。
スラドのコメントを読む | サイエンスセクション | バイオテック | サイエンス
関連ストーリー: 中国、人の受精卵の遺伝子を改変。中国で2例目 2016年04月12日 米政府、中国のゲノム編集による受精卵改変に反対 2015年06月01日 歯の一部を体外で培養し、正常に機能する歯を再生 2011年01月04日 ES 細胞を用いた再生治療、初の臨床試験に向け FDA の承認を得る 2009年01月31日