日米の注目経済指標:米4月小売売上高は反動増の見込み

2016年5月7日 15:01


*15:01JST 日米の注目経済指標:米4月小売売上高は反動増の見込み
5月9日-13日に発表予定の主要経済指標のポイントは次の通り。

■9日(月)午後11時発表予定
○(米) 4月労働市場情勢指数-3月実績は-2.1
判断材料となる4月米雇用統計では、失業率は5.0%、非農業部門雇用者数は前月比+16.0万人、不完全雇用率は9.7%だった。不完全雇用率は3月実績の9.8%から0.1ポイント低下したが、非農業部門雇用者数の伸びは3月実績を下回っており、4月は3月実績に近い数字になる見込み。

■12日(木)午前8時50分発表予定
○(日)3月経常収支-予想は+2兆9656億円
参考となる2月実績は+2兆4349億円。原油安で貿易収支が黒字に転換したことが経常黒字拡大の要因。第1次所得収支の黒字幅も拡大した。3月については、貿易・サービス収支の黒字が続くことや第1次所得収支で一定水準の黒字が予想されていることから、黒字額は2兆円を大幅に上回る見込み。

■13日(金)午後9時30分発表予定
○(米)4月小売売上高-予想は前月比+0.8%
参考となる3月実績は前月比-0.3%で市場予想を下回った。自動車購入が減少したことが要因。自動車、ガソリン、建材、食品を除くコア売上高は+0.1%で市場予想を下回った。
4月については3月に減少した反動で増加が見込まれるが、市場予想に届かない可能性もある。

■13日(金)午後11時発表予定
○(米) 5月ミシガン大学消費者信頼感指数-予想は89.9
参考となる4月確定値は89.0で予想を下回った。1年期待インフレ率は若干上昇したが、先行きの景況感は悪化していた。5月については4月に利上げを見送ったことを勘案して
4月確定値をやや上回る見込み。ただし、大幅な改善は期待できない。

その他の主な経済指標の発表予定は、10日(火):(米)3月JOLT求人、11日(水):(日)3月景気先行・一致指数、12日(木):(米)4月輸入物価指数。《FA》

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