荒川氾濫の危険時、空振り覚悟で避難指示―河野太郎防災担当相
2016年5月5日 11:02
河野太郎防災担当大臣は地球温暖化で自然災害が激甚化してきた、特に風水害の確率が高くなってきているとブログで発信し、東京・荒川が氾濫するようなら500万人に影響が出ると言われることから、その危険があるとき「空振り覚悟で、24時間から48時間前に避難指示を出す必要がある」と書き込んだ。
河野大臣は、500万人をどこで受け入れるのかを考えると「都の各区で避難指示を出して下さいというわけにいかない。都あるいは国が責任を持って避難受け入れ先を準備すると同時に避難指示を出す必要がある」としている。
また「200年に一度の雨で荒川が大規模に氾濫した場合、東京の地下鉄も相当部分が水没。地下街の場合はどんなに対策しても1か所からでも浸水すれば、いずれ水没してしまう」としている。
そのうえで「災害対策では細部が問題になる。出来るはずのことを疑う必要がある」とし「防災対策を再点検していく」考えを述べている。
荒川は平成11年と19年に大雨で警戒水位を超え「あわやという事態に直面した」(河野大臣)経緯があり、避難対策を含め、防災対策の再点検が必要になっているということらしい。ちなみに500万人という数値は「首都直下型地震で都内の帰宅困難になる人数にほぼ等しい」(河野大臣)という。(編集担当:森高龍二)