米AIGが人民財産保険株を一部放出か、売却規模1330億円

2016年5月3日 10:28


*10:28JST 米AIGが人民財産保険株を一部放出か、売却規模1330億円
米保険大手のアメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)は、保有する中国人民財産保険(PICC:2328/HK)のH株を一部売却するもようだ。1株当たり13.08香港ドルで、7億4000万株を放出する方針という。売出価格は直近終値(4月29日:14.20香港ドル)に対し、7.9%のディスカウント水準。売却総額は96億7920万香港ドル(約1330億円)に達する計算だ。外電が3日伝えた。
AIGは2003年、人民財産保険の香港上場に際して同社株を取得。15年4月に5億米ドル分を売却したが、2位株主の座を維持している。同年末の時点で、H株8億5102万株(発行済み株式総数の5.7%)を保有する。
人民財産保険は国内損保市場で国内シェア33.4%(15年)。自動車、商業不動産、住宅、貨物、各種責任、傷害、健康、船舶、農業、保証などに関わる損害保険サービスを提供する。外資大手との提携加速。米AIGとは健康保険、傷害保険、旅行保険の分野で協力を進める。日本の大手とも合弁。傘下の中人保険経紀(広州市)に対し、損保ジャパン、あいおい損保が3%ずつ出資している。12年12月、親会社の中国人民保険集団(1339/HK)が香港メインボードに上場した。

【亜州IR】《ZN》

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