中国:江蘇中学校の環境汚染問題、当局が責任認める

2016年4月27日 12:29


*12:29JST 中国:江蘇中学校の環境汚染問題、当局が責任認める
江蘇省常州市の中学校「常州外国語学校」の生徒多数が環境汚染により健康被害を受けた問題で、同市政府は25日、監督不行き届きを認めた。責任者に対する調査を行う方針を明らかにしている。複数メディアが26日伝えた。
同校は2015年9月、現在の場所に移転。その後、12月末ごろから頭痛や皮膚の発疹などの異常を訴える生徒が出始めた。校舎の北隣は化学工場の跡地で、敷地内に埋めた有毒化学品が原因とみられている。市保健当局が生徒909人を調べたところ、247人の甲状腺にしこりが見つかった。
学校所在地の新北区政府の監督不行き届きにより、土壌の修復工事が終わっていないにもかかわらず、学校が移転したことが問題視されている。施工者も十分な対策をとらなかったため、多くの生徒が健康被害を受けた。また、常州市政府は問題発覚後も公式発表を行わず、学校側もうやむやにしようとしたため、保護者の反発を買ったという。

【亜州IR】《ZN》

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