ニットウエア「マラミュート」2016秋冬 幻想の国・日本を表現

2016年4月26日 23:50

 ニットウエアブランド「マラミュート(malamute)」(小高真理デザイナー)は2016秋冬、「souvenir」をテーマにコレクションを発表した。奇妙な文化での経験を描いたアイルランド人作家ジョナサン・スウィフト作「ガリヴァー旅行記」(1972年初版)から着想を得たもの。全4編のうち、唯一実在する国だった日本も当時は鎖国状態にあり、「海外から見て、想像や憧れをもって表現される日本の情景や思いを反映させた」(小高デザイナー)という。

 旅のぼんやりとした記憶や幻想感を表現するため、ニットもふんわりとした視覚や感触を重視。ハンドプリーツや柔らかく縮絨したトリートメント加工を施すなど、技法や二次加工にこだわりを見せた。メインルックのニットには、江戸時代に長崎・出島を訪れたオランダ人医師・ツンベルクが持ち帰り、欧州に広げたとされる山茶花(さざんか)を配した。

 2014年秋冬にデビュー。伊勢丹新宿本店や西武池袋本店など有力百貨店での取り扱いが始まるなど販路も広げている。28日まで東京ビッグサイトで開かれているファッションビジネス総合展示会「JFW-IFF」(主催:繊研新聞社)にも出展中だ。

■「マラミュート」公式サイト http://malamute-knit.com/

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