阪神電鉄とオリックス自動車、阪神各駅にカーシェア車両設置で提携
2016年4月25日 21:28
阪神電気鉄道とオリックス自動車は25日、阪神沿線での交通利便性の向上のために業務提携すると発表した。阪神電鉄各駅でカーシェアリング車両の設置を推進し、駅から目的地までカーシェアを利用できるようにするという。
両社によると、最寄り駅まで鉄道を利用することで、渋滞を回避したり、移動時間が分かりやすくなるほか、地域の環境負荷を低減できるとしている。
現時点で阪神線(本線、武庫川線、阪神なんば線、神戸高速線)の20駅周辺に、合計25カ所のカーシェア拠点を設置している。今後は、阪神電鉄の高架下なども活用し、阪神線全51駅のうち特急と急行停車駅を中心とした30駅以上に拠点を拡大する予定という。
オリックス自動車のカーシェアの料金は、「個人Aプラン」が月額基本料金2,000円、15分当たりの料金が車種によって200円~300円、6時間パックが3,500円~4,000円など。「個人Bプラン」が月額基本料が無料で、15分当たりの料金が300円~450円、6時間パックが5,250円~6,000円など(いずれも税別)。
今回の連携開始を記念したキャンペーンとして、5月9日~7月31日の期間中、オリックスカーシェアに入会すると、オリックスカーシェアのICカード発行手数料(1,000円)、当初2カ月間の月額基本料(2,000円×2か月)、時間料金2時間分を、無料で提供する。
阪神電鉄は、フィーダー輸送(鉄道路線を補充する交通手段)の拡充に取り組んでおり、今回の取組みもその一環として行うという。グループ会社を通じてタクシー、バスの事業も展開しており、3月には、尼崎市のバス事業を取得している。
オリックス自動車は、2002年に国内初のカーシェアリングサービスを横浜市で開始し、現在は関西エリアで249カ所のカーシェア拠点を構える。スマートフォン用アプリ「乗換案内」とのシステム連携を行うなど、公共交通機関との組合せ利用を促進している。