遺伝子組み換え作物ではない遺伝子「編集」作物は米国では規制対象外
2016年4月21日 09:52
あるAnonymous Coward 曰く、 多くの国で遺伝子組み換え作物(GMO)には一定の制約がかけられている。そのGMOが「遺伝子編集」という技術のおかげで変わるかもしれない(TechCrunch)。
遺伝子組み換えは、生物の遺伝子内に他の生物の遺伝子を組み込む技術だ。それに対し遺伝子編集は、その生物の遺伝子の一部を並べ替えるというもので、他の生物の遺伝子は一切利用しない点が異なる。
最新の例はペンシルヴェニア州立大学の植物病理学者Yinong Yang博士が生み出したCRISPRを利用して遺伝子を編集した白いボタンマシュルーム。‘編集’とは生物のDNAのパーツを切って並べ替えること。マシュルームに他の生物のDNAをいっさい加えていない。
それでもYang博士はこのマッシュルームが農務省の認可を必要とするのではないかと危惧していた。そこで農務省の動植物健康検査サービス(Animal and Plant Health Inspection Service、APHIS)に確認したところ、ペンシルヴェニア州立大学宛の4月13日付けの書簡で、マシュルームは確実に規制検討の対象外だ、と確認することができたとしている(ハフィントンポスト)。過去5年間で30件の遺伝子編集技術が関わった作物が登場したがすべて対象外だと判定されたという。
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