【中国の視点】トヨタ中国合弁:累計で500万台販売突破、18年から本格的な攻め体制に
2016年4月20日 08:04
*08:04JST 【中国の視点】トヨタ中国合弁:累計で500万台販売突破、18年から本格的な攻め体制に
トヨタ自<7203>の中国合弁である一汽トヨタはこのほど、中国市場で販売を開始してから13年を経過し、累計で500万台の販売台数を突破したと発表した。また、500万台という数字は始まりに過ぎないと強調し、17年までの3年間を構造・技術改革期間と定め、18年から本格的な拡張路線に突入する方針を示した。
一汽トヨタは、「無計画な規模拡大を実施せず、数字のみを追求しない」といトヨタの経営理念を着実に実践と強調。2016年の販売目標を62万台(15年は61万7800台)と控えめに設定した。17年までの3年間の基盤を確定した後、18年から攻め体制に突入すると発言した。
報道によると、一汽トヨタは今年3月、天津泰達工場で定礎式を行った。同工場には国内初めとなるTNGA(トヨタの次世代車両技術)生産ラインが整備されるという。同生産ラインの稼動初期は従来型より20-30%のコストを節約できるほか、8割の部品が共通で使用できるため、生産ペースの大幅加速は可能になると指摘されている。
また、一汽トヨタは、今後も小型エコカーを中心に攻める方針を示し、2020年以降の年間販売目標を100万台に引き上げる計画を明らかにした。《ZN》