日本流の英国トラッド追求「クレストブリッジ」が2016秋冬コレクション発表 六本木ヒルズに600人
2016年4月19日 09:32
三陽商会のライセンスブランド「ブルーレーベル・クレストブリッジ」「ブラックレーベル・クレストブリッジ」が、2015秋冬のブランドデビューから3シーズン目となる2016秋冬コレクションを発表した。会場となった東京・六本木ヒルズアリーナには、一般客400人を含む約600人を招待し、ショー形式で最新作を披露した。
ロックバンドTHE BAWDIESによる生演奏のなか披露されたのは、全61ルック。来秋冬は、英国トラッドをベースに、より都会的かつ現代的なミックス感覚が加わった。ブルーレーベル(レディス)は、1960~1970年代ロンドンのブリットガールをコンセプトに、当時のファッションアイコンだったツイッギーを思わせるミニスカートやボウディテール付きドレスでノスタルジックでガーリーなムードを創出しつつ、英国の伝統的なウィンドーペンチェックやタータンチェックにヴィンテージ調のフラワーモチーフやフリンジなどのボヘミアンエッセンスを組み合わせる試みも見せた。ブラックレーベル(メンズ)は、1987年に発表されたスティングの名曲「Englishman in New York」がテーマ。英国調のコートにスポーティーなメッシュ素材のスニーカーやバックパックを合わせるなど都会的なブリティッシュスタイルを提案した。
3シーズン目を迎えた今回のコレクションについて三原康裕クリエイティブディレクターは、「トレンドを意識したこともあったが、このブランドの強みは、変わらない美意識や格好いいものを真摯に作ること」とし、「そこに、女性のエターナルな可愛らしさや、軽快なストリートっぽさなど、日本人ならではの要素を加え、日本人だからこそ作れる英国トラッドを追求したい」と話した。同ブランドを象徴するCBチェック(クレストブリッジチェック)は今回、スケールを大きくしたり、グレンチェックなどに採用するなど様々なパターンで表現。「モダンや強さを表した」という。
また、ゲストミュージシャンにTHE BAWDIESを選んだ理由についても、「1980年代のスタイル・カウンシルのような英国らしさを持ちながら、日本人らしい表現も持ち合わせている。この化学反応が魅力」とブランドのコンセプトと重ね合わせた。
同ブランドは、ブランド開始時からショー形式で新作コレクションを発表してきたが、今回初めて一般消費者を招待した。また、LINEのライブ動画配信サービス「LINE LIVE」でショーの模様を生中継するなど、一般顧客に向けたアプローチを強めた。
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■「ブルーレーベル・クレストブリッジ」「ブラックレーベル・クレストブリッジ」公式サイト https://www.crestbridge.jp/
(写真:増田義和/取材:アパレルウェブ編集部)