食育知識のない男子大学生は2倍むし歯になりやすい―岡山大・森田学氏ら

2016年4月9日 19:10

 岡山大学の森田学教授・岩﨑良章准教授らの共同研究グループは、食育の知識のない男子大学生はむし歯が増加しやすいことを明らかにした。

 今回の研究では、食育の知識とむし歯のリスクについて、大学生2,184人を対象に3年間追跡調査を実施した。追跡できた562人のうち、食育の知識のある男子の36.0%、知識の無い男子の51.9%でむし歯が増えていた。

 他の因子で調整後、男子大学生で食育の知識のない者は食育の知識のある者よりも2.0倍むし歯が増加しやすいこと、女子大学生では「甘味飲料をよく飲む」と答えた者が、1.9倍むし歯が増加しやすいことを明らかにした。また、食育の知識がある者は、間食や夜食を食べない傾向もあったという。

 研究グループは、これらの結果から、食育の知識を早期に習得することで、食習慣が改善され、むし歯の予防につながることが期待されるとしている。

 なお、この内容は「Nutrients」に掲載された。論文タイトルは、「Association between Knowledge about Comprehensive Food Education and Increase in Dental Caries in Japanese University Students: A Prospective Cohort Study」。

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