Thunderbird 45.0以降ではメールのContent-Typeに「format=flowed; delsp=yes」が追加される

2016年4月7日 00:07

あるAnonymous Coward 曰く、 まもなくリリース予定のThunderbird 45.0では、ISO-2022-JPで送信されるプレーンテキスト形式メールの「Content-Type」ヘッダに「format=flowed; delsp=yes」が追加される(MozillaのBugzilla)。「format=flowed」および「delsp=yes」はメール本文の自動改行とその復元を行う規格。多くのメールクライアントでは1行が76文字以下になるよう自動的に改行を行うような動作を行うが、この規格ではその改行方法と、自動改行された行を1行に復元するためのルールが定められている。

 ISO-2022-JPのテキストメールを送信するとき、Thunderbird 38.xまでのContent-Typeヘッダーは「text/plain; charset=iso-2022-jp」だったが、45.0からは「text/plain; charset=iso-2022-jp; format=flowed; delsp=yes」のようになり、これに準じて長い行は処理される。

 「format=flowed; delsp=yes」は日本語メールにおいて必ずしも良い仕様とは言えない点や、相互運用性問題があるという指摘もある。しかし、ガラケーからスマホまで様々な環境で利用されるメールにおいて、半角文字換算の70数文字で改行するという動作からの脱却は大きなメリットではないだろうか。

 PCからガラケーにメールを送信したら、「変なところに改行が入っている」と言われた経験があるユーザーも多いことだろう。なお、Thunderbird 45.0は38.x以来のメジャーバージョンアップで、 現在45.0b3が公開中

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