アークレイ、オーラルケア7項目を5分で測定する「唾液検査システム」を発売

2016年4月4日 21:13

　アークレイは4日、口腔内環境をチェックする唾液検査用装置「スポットケムST ST-4910」と検査キット「STチェック」を5日に発売すると発表した。「むし歯リスク」「歯周病リスク」「口腔清潔度」に関する7項目を5分間で測定することができるという。

　同社によると、洗口用水をゆすいでからスポイトで試験紙に垂らし、試験機にセットすることで測定ができ、検査結果が印刷される。結果は、レーダーチャートとしてビジュアル化し、自覚しづらい口腔内の状態を把握できるという。

　検査項目の内容は下記の通り。

・むし歯菌
　むし歯菌を中心とした、口腔内細菌の代謝活性を測定する。

・酸性度、緩衝能
　唾液の酸性度と緩衝能（唾液の酸を中和する能力）を測定する。一般的に、唾液が酸性になりやすいと、むし歯を発症しやすいといわれている。

・潜血、白血球、タンパク質
　唾液中に存在する、赤血球、白血球、タンパク質を測定する。歯周病では、口腔内出血のため唾液中にこれらの項目が検出されることがある。

・アンモニア
　唾液中のアンモニアは、口腔内の総細菌数と比例するといわれている。唾液中アンモニアの測定で、口腔内細菌のレベルを推定する。