甘利前大臣と秘書の証人喚問 理事会で協議へ
2016年3月29日 11:28
民進党の安井美沙子議員は28日の参院予算委員会で甘利明前経済再生担当大臣を巡る金銭疑惑の解明を図るため、今国会での証人喚問を岸宏一委員長に求めた。岸委員長は「理事会で協議する」ことを約した。
この日、安井議員は甘利前大臣が金銭疑惑について記者会見で言っていた第3者による調査が「必ずやると言っていたが行われていない」と総理に受け止めを質した。
この問題では週刊誌報道後、甘利事務所関係者から独立行政法人都市再生機構に対しても接触のないことを上西郁夫理事長が参考人として答弁し「接触はない」と明言。石井啓一国土交通大臣も「甘利事務所関係者からの照会はない」と答弁した。
これを受けて、安井議員は「第3者による調査はしていないじゃないですか」と安倍総理に説明を求めた。安倍総理は「甘利前大臣においても、さきの記者会見で『引き続き調査を進め、公表する』と語っており、今後ともしっかり説明責任を果たしていかれるものと考えているし、期待している」と答えるにとどまった。
安井議員は「もう2か月が経っている。国会閉会前に白黒をつけなければ、国民に対してあまりにも不誠実だ」とし「内閣として期限を区切って決着をつけるべきではないか」と求めるとともに、甘利前大臣と秘書に対しての証人喚問を岸委員長に求めた。岸委員長は「理事会で協議する」と答えた。(編集担当:森高龍二)