マツダ・ロードスターに電動メタルトップモデル「ロードスターRF」登場

2016年3月23日 22:31

 かねてより噂に上っていたマツダ・ロードスターのリトラクタブルハードトップ(HT)モデルが正式に登場する。

 マツダ広報発表によると、新型は3月25日から4月3日まで開催されるニューヨーク国際自動車ショー(プレスデーは23日・24日/プレスカンファレンスは24日)に出品される。

 新型のモデル名は、「Mazda MX-5 RF(日本名:マツダ ロードスターRF)」で、MX-5が26年間一貫して守り続けてきた「Lots of Fun」の価値を体現する、MX-5ファミリーだ。「オープンカーの楽しさを身近なものにする」という先代のリトラクタブルハードトップモデルが目指した価値を引き継ぎながら、従来の考え方に捉われることなく進化した。

 「MX-5 RF」のエクステリアデザインは、先代のリトラクタブルHTモデルよりもより自然にルーフからリアエンドまでなだらかに傾斜するルーフラインのファストバックスタイルとなった。そして、独自のリアルーフ形状と開閉できるリアウィンドーによる新しいオープンエアモデルを実現した。

 この電動メタルルーフは、時速10km/h以下の走行中でも開閉を可能とするフル電動式だ。また、限られたスペースにコンパクトかつ効率的に収納できる構造とし、ファストバックスタイルのデザインとソフトトップモデルと同じ荷室容量を両立した。

 パワートレインは、ガソリンエンジン「SKYACTIV-G 1.5」と「SKYACTIV-G 2.0」を投入するマーケットに適切なラインアップで展開。北米仕様車は、「SKYACTIV-G 2.0」を搭載する。

 なお「MX-5 RF」は、デザインテーマ「魂動(こどう)-Soul of Motion」の造形の魅力を際立たせるボディカラー「マシーングレー」を「マツダ MX-5 RF」に採用した。マシーングレーは、マツダデザインを象徴するボディカラー「ソウルレッド」に続いてマツダが導入する特別塗装色。今春より北米から発売予定の新型「マツダ CX-9」にも採用し、今後幅広い車種に展開する予定のボディ色となる。「機械の持つ精緻な美しさの追求」をテーマに基づいて開発したマシーングレーの採用で「力強い陰影のコントラストと表面の緻密さ」を高次元で両立。あたかも鉄のインゴットから削り出したかのようなリアルな金属質感を実現した。

 従来こうした質感表現は、極薄のアルミフレークを含んだ塗料を熟練職人が手作業で何度も塗り重ねて仕上げるコンセプトカーなどでのみ可能だった。が、新しいマシーングレーでは、ソウルレッド用に開発した塗装技術「匠塗 TAKUMINURI」を進化させることで、クリア層、反射層、カラー層からなる塗膜構成での量産化に成功した。(編集担当:吉田恒)

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