米連邦取引委員会、音声ビーコンでユーザーを追跡する機能のSDKを組み込んだアプリの開発者に警告

2016年3月21日 22:28

米連邦取引委員会(FTC)は17日、可聴域外の音声ビーコンを用いてユーザーを追跡する「SilverPush」SDKを使用したAndroidアプリの開発者に警告を送ったそうだ(ニュースリリースThe Registerの記事The Vergeの記事警告サンプル: PDF)。 インドのSilverPushが開発した音声ビーコン技術では、テレビコマーシャルに埋め込まれた音声ビーコンを端末のマイクで受信する。ユーザーに音声ビーコンは聞こえないが、識別情報をサーバーに送信することで関連する広告が端末に表示されるというもの。 FTCが警告を送った12の開発者によるアプリでは、SliverPushを使用しているとの記載は一切ないという。しかし、サードパーティーよるユーザーの追跡を可能にする機能を搭載し、それをユーザーに知らせなかった場合は違法行為に当たるとのこと。 現在のところ、米国のテレビ局が放送するコマーシャルに音声ビーコンは埋め込まれていないが、FTCではSliverPushのSDKを使用していることをユーザーに知らせることを求めている。具体的には初回起動時のセットアップ画面に表示したり、独立したプライバシーポリシーを用意したりといったもので、今後数か月間はFTCのスタッフが該当のアプリを監視するとのことだ。 スラドのコメントを読む | ITセクション | テレビ | YRO | ソフトウェア | 広告 | デベロッパー | Android | プライバシ

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