衆院5区補選「つば迫り合いの状況」―自民・谷垣禎一幹事長

2016年3月18日 21:15

 自民党の谷垣禎一幹事長は衆院北海道5区補選の状況について、18日、記者団の質問に「なかなか、ちょっと引き離すとまた追いついてくるというような厳しい『つば迫り合いを続けている状況ではないか』と思います」と語り、つば迫り合いの状況との認識を示した。

 また、谷垣幹事長は選挙の位置づけについては「野党統一候補、今も平和安全法制の廃止法案を共同で提出しているということですが、共産党のかなりのイニシアティブがあるなかでの野党統一というものをどう捉えるかということの問題点をしっかり暴き出していく選挙ではないか」と戦略的に捉えた。

 谷垣幹事長は安保法制廃止法案の審議入りへの思いについても「早期の審議入りを求めているという感じは、私はあまり受けておりません。行動が伴っていないと思います」と野党5党の結束した姿勢を訝る感じの発言をした。

 谷垣幹事長は、記者団が共産党は早期に意審議入りするよう求めたと提起すると「共産党はおっしゃっているようですが、あの法案は何党かで出しているわけでしょう。ほかの党は音なしの構えということではないかと思います」と語り、記者団が民主・維新も共産党に同調されたということだが、との問いには「その場では同調されたという程度ですか」と他の4党と共産党に温度差があるように受け取っている風にもうかがえる発言となった。(編集担当:森高龍二)

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