北朝鮮のミサイル発射に厳重抗議―菅義偉官房長官
2016年3月10日 22:34
菅義偉官房長官は10日の記者会見で北朝鮮が同日朝5時22分頃と27分頃に、北朝鮮西岸(南浦付近)から、それぞれ1発の弾道ミサイルを東北東方向に発射した模様で、このミサイルは約500km飛翔し、日本海上に落下(着弾)したと推定される」と発表した。また政府は「北朝鮮に厳重抗議した」としている。
菅官房長官は「防衛省から内閣官房への一報を受け、官邸危機管理センターに設置している北朝鮮情勢に関する官邸対策室において情報を集約した。また、内閣危機管理監、国家安全保障局長の下で関係省庁局長級会議を開催するとともに、国家安全保障会議を開催し、情報の集約、対応について協議を行った」と述べた。
また、国家安全保障会議で総理から「国際社会と連携して北朝鮮に強く自制を求め、関連措置をしっかり実施すること等を通じ、毅然として対応するよう指示があった」と述べた。
菅官房長官は「今回の弾道ミサイル発射は航空機や船舶の安全確保の観点から極めて問題のある行為である」とし「関連安保理決議及び日朝平壌宣言に違反するとともに、六者会合共同声明の趣旨に反するもので北朝鮮に厳重な抗議を行った」と述べた。
菅官房長官は「政府としては米国、韓国等と緊密に連携し、北朝鮮に自制を強く求めるとともに、いかなる事態にも対応することができるよう、緊張感を持って警戒監視をしっかり行って万全を期していきたい」と注視していくとした。(編集担当:森高龍二)